これが許されない恋だとわかっていても君のことが好きで好きで

一華「簡単なことよ、遠距離できるほど私は出来てなかったの


大人じゃなかった、それだけよ」




春樹「ウソですね、まぁ、今はいいです


じゃあ質問を変えます



あの子は誰の子ですか」





．．．その質問は絶対されると思ったわ





一華「元彼よ」





元彼、なんて言いたくないけど．．．





春樹くんは驚きで目が見開いていた




春樹「でも、結婚はしてないんですよね？」





そうね、確かにおかしな話だわ





一華「ええ、私は未だに未婚のままだよ」




春樹「遊んでた、ってことですか？」




なんでそうなるかな？笑笑




一華「それも違う


正解は、逃げられたのよ



妊娠したのは社会人になって1年目だから25歳のときかな



それを相手に言ったらね、少し考えさせてほしいって言われたまま時が過ぎてって気づいた時には彼はもういなくて、私には人工妊娠中絶期を過ぎたあの子しか残らなかった


ただ、それだけだよ」