これが許されない恋だとわかっていても君のことが好きで好きで

過去の清算

一華「遅れました」




君島「ちょうど今白車が着いたところよ」




私はアルコールで手を消毒した




一華「患者の情報をください」




由紀子「えぇ、名前は橘葵さん、男性で29歳


腹部の傷みを訴えて倒れ近くの病院に運ばれエコーをしたところ腹部大動脈瘤を発見

ただ、その病院は町医者で手術には人数も十分な設備もないため救急車を呼びここへと来た」




橘葵ねぇ？




まさか．．．ね




ううん、そんなわけない




救急隊員「橘葵さんです」



．．．！やっぱり．．．そうだったんだ





今は仕事中なんだからしっかりしなきゃ！




仕事中に余計な私情は邪魔でしかない




看護師「ICUの山畑さんが急変しました！」



一華「私そっち行きます」





上手く抜けれたわ




悪いけど今回ばかりは患者の急変に助けられたわね





一華「山畑さんは確か心タンポナーデの手術を受けた方よね？

急変ってどういうこと？」



走りながら看護師に聞く



看護師「昼食を取られてしばらくしたらVFになりました」