これが許されない恋だとわかっていても君のことが好きで好きで
2人は言い争いに夢中になっていたせいか私が来たことには全く気づかなかったみたいで心底驚いていた




一「ほら、本人もやると言っているじゃないか


これを君が止める権利はな「ダメよ、荻野さん」...君島くん」




由紀子「荻野さん、もう一度考え直して?


あなたが無理する必要は無いのよ」




ありがとうございます、君島先生




でも、やっぱり




一華「それでも私がやります、やらせてください」




私はそう言って頭を下げた




由紀子「なら、他の患者にしたら?なんにせよ、あの患者だけはやめときなさい」




その場にいた誰もが何かを確信したようだった



一華「いえ、それでも私はやります


どうせ、いつかは精算しないといけない過去なんです


ずっと引きずっていても意味がないです



私も早く前を向いて歩けるようになりたいんです



お願いします、君島先生」
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