【朗報】コミュ障美女が溺愛された
「ああ、もう。本当に可愛い。理性ぶっ飛びそう。」

そう言って、また顔を近付けてきたので、私は止めた。


「か、枻くん、ストップ!」

ピタッ、と、枻くんは止まった。
何で?とも言わんげに、首を傾げた。

私は、それに答えた。
「だ...って.....今授業中、だから....その...。」

そこで喋ることを辞めたのは、その先がとても恥ずかしい内容だから。

「...なに?」

寂しそうに、優しく問いかける。

「.........周りに見られるし...枻くんとの...その.......キ、キスは...誰にも邪魔、されたくない...。」

最後のところは、声が小さくなっていた。

それはそうなるだろう。コミュ障がこんなこと言うのは、初めてなのだから。



一瞬、思った。

私、コミュ障じゃないのかもしれない。
だって、枻くんにこんなことが言えるんだもの。

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