【短】Wonderful Moment
7号館1階にある図書館。
様々な学生達が、思い思いのスタイルで時間を有効活用している中…私、新田玲(にったほまれ)は先程から、次の授業で使う課題が終わらずに、テキストとにらめっこ中である。
カリカリカリカリ
シャープペンの軽快な筆音。
それは、私からではなく隣に座った彼の手元から聞こえてくるのだった。
「海洋(みなみ)くん、凄いね、相変わらず…」
「…んー?なに?新田さん?」
「んーん。なんでもない…」
ここの図書館は、割と沈黙よりも和気藹々とした雰囲気が流れているのに。
彼、川瀬海洋(かわせみなみ)くんとの会話は、あまり進まない。
というか、声を掛けるとにこにこと微笑まれて、私はそれに何も言い返せなくなってしまうんだ。
様々な学生達が、思い思いのスタイルで時間を有効活用している中…私、新田玲(にったほまれ)は先程から、次の授業で使う課題が終わらずに、テキストとにらめっこ中である。
カリカリカリカリ
シャープペンの軽快な筆音。
それは、私からではなく隣に座った彼の手元から聞こえてくるのだった。
「海洋(みなみ)くん、凄いね、相変わらず…」
「…んー?なに?新田さん?」
「んーん。なんでもない…」
ここの図書館は、割と沈黙よりも和気藹々とした雰囲気が流れているのに。
彼、川瀬海洋(かわせみなみ)くんとの会話は、あまり進まない。
というか、声を掛けるとにこにこと微笑まれて、私はそれに何も言い返せなくなってしまうんだ。