【短】Wonderful Moment
元々英語は好きだった。
けれども高校までの私の英語力なんて、赤子のようなもの。
そう思い知らされて、入学当時はよく落ち込んだもんだ。
でも、大学受験を目指して、色々な大学の資料を取り寄せた時……。
偶々ホームページで見たあのキャッチフレーズに、私は一目惚れ…というのか、何か新しい苗を心に植え付けられたような、そんな感じがしたんだ。
成績はお世辞にもそんなに良い方じゃない私は、必死に食らい付いく。
だって、努力すれば人間誰でも着実に、自分の実へと転換出来ると思うし、何よりも……今隣にいる川瀬くんに、少しでも恩返しが出来たらと思うから…。
彼との出逢いは入学してから半年くらい経った頃。私が図書館で課題が終わらず、半泣きのままノートを書き殴っていた時だった。
あまりの課題の多さに本当に泣きかけたその瞬間、まるでそれが自然であるかのように、隣にすとんと座って、彼は私のノートを覗き込んだんだ。
「ここ、文法間違ってる…新田さん、この後の授業確かBrianのだろ?あの先生そういうとこ小煩いから気をつけた方がいいよ。余計に課題増えるから」
そう言って、ふわり、と微笑んでくれたのがきっかけ。
なんで名前知ってるの?とか、どうして私の受けてる科目のスケジュール知ってるの?より。
うわ…氷の王子が笑った…。
が、私の中の印象と衝撃だった。
けれども高校までの私の英語力なんて、赤子のようなもの。
そう思い知らされて、入学当時はよく落ち込んだもんだ。
でも、大学受験を目指して、色々な大学の資料を取り寄せた時……。
偶々ホームページで見たあのキャッチフレーズに、私は一目惚れ…というのか、何か新しい苗を心に植え付けられたような、そんな感じがしたんだ。
成績はお世辞にもそんなに良い方じゃない私は、必死に食らい付いく。
だって、努力すれば人間誰でも着実に、自分の実へと転換出来ると思うし、何よりも……今隣にいる川瀬くんに、少しでも恩返しが出来たらと思うから…。
彼との出逢いは入学してから半年くらい経った頃。私が図書館で課題が終わらず、半泣きのままノートを書き殴っていた時だった。
あまりの課題の多さに本当に泣きかけたその瞬間、まるでそれが自然であるかのように、隣にすとんと座って、彼は私のノートを覗き込んだんだ。
「ここ、文法間違ってる…新田さん、この後の授業確かBrianのだろ?あの先生そういうとこ小煩いから気をつけた方がいいよ。余計に課題増えるから」
そう言って、ふわり、と微笑んでくれたのがきっかけ。
なんで名前知ってるの?とか、どうして私の受けてる科目のスケジュール知ってるの?より。
うわ…氷の王子が笑った…。
が、私の中の印象と衝撃だった。