【短】Wonderful Moment
彼は、とっても優秀。それプラスの超絶クール系イケメン。
TOEICは多分750点以上取ってる筈だし、もう既に必須科目の単位は丸々取れてしまってるとウワサで聞いた。
なのに、そんなことを自慢する訳でもなく、ただただ真面目に淡々と勉強している。
男女問わず友達は多いのに、殆ど表情を変えないから、周りの皆は彼の事を『氷の王子』って呼んでいて、女の子達は密かに憧れていた。
そんな彼とは真逆にいるのは私。
友達に流されるようにして人気のダンスサークルに入って、勉強はそこそこ。
皆はちゃんとサークルと勉強を両立させて、頑張ってるっていうのに、私は何だかイマイチ未来のビジョンが浮かばない。
それでも憧れの大学に入れて、嬉しかった。
最初に抱いたインスピレーションを大切にしたかった。
容姿だって、並…普通の部類に入ると思う、多分。
ただ、どこまでも真っ直ぐな、一度もカラーリングをしたことの無い黒髪と、日焼け体質じゃない白めの肌だけが…自慢。
そんな私に、彼は笑ったんだ。
だから、驚いた。
近寄り難いイメージあったけど…そうでもない?
私は沢山の疑問符を頭に抱えながらも、「ありがとう」と言って、彼から勉強を教わることにした。
TOEICは多分750点以上取ってる筈だし、もう既に必須科目の単位は丸々取れてしまってるとウワサで聞いた。
なのに、そんなことを自慢する訳でもなく、ただただ真面目に淡々と勉強している。
男女問わず友達は多いのに、殆ど表情を変えないから、周りの皆は彼の事を『氷の王子』って呼んでいて、女の子達は密かに憧れていた。
そんな彼とは真逆にいるのは私。
友達に流されるようにして人気のダンスサークルに入って、勉強はそこそこ。
皆はちゃんとサークルと勉強を両立させて、頑張ってるっていうのに、私は何だかイマイチ未来のビジョンが浮かばない。
それでも憧れの大学に入れて、嬉しかった。
最初に抱いたインスピレーションを大切にしたかった。
容姿だって、並…普通の部類に入ると思う、多分。
ただ、どこまでも真っ直ぐな、一度もカラーリングをしたことの無い黒髪と、日焼け体質じゃない白めの肌だけが…自慢。
そんな私に、彼は笑ったんだ。
だから、驚いた。
近寄り難いイメージあったけど…そうでもない?
私は沢山の疑問符を頭に抱えながらも、「ありがとう」と言って、彼から勉強を教わることにした。