【短】Wonderful Moment
この大学はコミュニケーションを第一の目的としているせいか、あまり大規模な教室がない。
殆どが個室みたいになっている。
その中の1つに、誰よりも早く入り込んで私はディスカッションの準備に取り掛かった。
え…?
私は自分のバッグを開いて目を見張った。
ない。
肝心のノートが、ない。
即座にサァーっと頭から血の気が引いてゆく。
何度も何度もガサゴソとバッグの中を引っ掻き回しても、全部を抜いて逆さにしても、そこに…朝は確かに入っていたノートがなかった。
こんなことってあるの?
寝不足の頭に、ガンガンと警鐘がなった。
ヤバイ、このままだと単位が取れない…。
とにかく、授業が始まるまで、あと10分はあるから…なんとかして探さなきゃ!
そう思ったら居ても立ってもいられず、ガツン!と膝を机の角にぶつけながらも、私は教室を出ようとした。
殆どが個室みたいになっている。
その中の1つに、誰よりも早く入り込んで私はディスカッションの準備に取り掛かった。
え…?
私は自分のバッグを開いて目を見張った。
ない。
肝心のノートが、ない。
即座にサァーっと頭から血の気が引いてゆく。
何度も何度もガサゴソとバッグの中を引っ掻き回しても、全部を抜いて逆さにしても、そこに…朝は確かに入っていたノートがなかった。
こんなことってあるの?
寝不足の頭に、ガンガンと警鐘がなった。
ヤバイ、このままだと単位が取れない…。
とにかく、授業が始まるまで、あと10分はあるから…なんとかして探さなきゃ!
そう思ったら居ても立ってもいられず、ガツン!と膝を机の角にぶつけながらも、私は教室を出ようとした。