隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
「ジュエリーはシンプルなモノが好みかな、、、じゃなくてっ、、、!どうして私にネックレスを、、、?」
「、、深い理由なんてないよ。ただ、こういった関係を3年も続けてて何かを贈ったことなかったなって思ってね。」
「それは、、、!私達が偽りの恋人だから、、。それに理由も無いのにこんな高価なもの貰う訳には、、。」
そう呟くと、真剣な表情をした圭くんにじっと見つめられた。
「じゃあ理由でも付けようか。、、晶帆のお陰で鬱陶しい女達から解放された。それだけでも有難いのに夜の相手だってしてもらってるしね?だからそれのお礼。それならいいでしょ。」
〝夜の相手〟
その言葉に少し胸の奥が痛んだ。
「、、でもっ!それを言うなら、私の方がお礼すべきですっ!こんなにも助けてもらっているのに、、、。」