隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
それを手にして彼が振り返る。
「これ俺にプレゼントしてくれないかな。」
「え?チェーンだけを、、?」
「うん、これが欲しい。晶帆のネックレスとお揃いの。」
「でも、私の首に掛かるネックレスと比較にならない金額だよ?そんな申し訳ないよ、、、。」
24金のゴールドチェーンといえども、自分の首にかかったダイヤの付いたネックレスと比べれば大分安価だ。
それにレディース用なのでチェーンも細身だ。
首に掛かるネックレスを触れながら俯く。
「晶帆、顔を上げて?俺とお揃いが嫌、、?」
圭君の優しい労わるような声。
「嫌な訳ないっ、、、、!!!ただ、、本当に申し訳なくて、、。」