隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜


「晶帆が謝る必要なんてないだろ。俺が弱ってた晶帆に漬け込んだんだから。でも、、後悔なんてしてないから。」


少し悲しそうな声で呟く圭くんがよくわからないことを言った。








漬け込んだ?

違う。



圭くんの優しいに漬け込んだのは私だ。




「圭くんは、、?私にして欲しい事とかないの?私ができる事だったら何だって力になるよっ!」







「なんでも、、、?」





珍しく弱々しい声を出す圭くんに、胸が締め付けられる。




「うんっ!勿論、なんでも!!!」

「じゃあ、今だけでいい。」








切ない表情の彼と目が合う。


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