隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜

*・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・*




お互い無言の中、気づけば自分のアパートの前に停まっていて、一向に言葉を発さない彼に疑問に思いながらも声をかける。




「送ってくれてありがとう、圭くん。じゃあ、私行くね?また、、ねっ。」


そう行ってドアに手をかけると体がシートの背もたれに押さえつけられ次の瞬間、突然キスをされた。


触れるだけのキスではなく、舌を絡められねっとりと濃厚なキス。

こんなひとけのある昼間の車内でのキスは恥ずかしさがあり逃げようと試みるが、ガッチリと後頭部を掴まれて身動きもとれない。





ただ、彼に与えられるキスに翻弄されるだけ。

どのくらいそうしていたのか分からくなった頃、ようやく唇が解放された。






呼吸は乱れ、身体に力が入らず彼に寄りかかる体制になってしまった。

すると今度は首筋に痛みを感じた。






「いっ、、、!」


< 134 / 330 >

この作品をシェア

pagetop