隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
それは自分も感じていた。
いつも明るくて気さくで美しい顔立ち。
それでいていつでも人の輪の中心にいるような誰もが惹きつけられるタイプの人間。
それなのにベットの上で魅せるその姿は、そんな彼女とは少し違って冷たさや孤独に似た闇を感じた。
、、、似ていると思った。
「でも、間違ってたわ。そんな見せかけの私を愛してくれる人は居なかったから。圭に振られて、、凄く荒れていつものキラキラした私で居られなくなって、、、そんな時に彼とは出会ったの。なぜか彼だけには自然体でいれた。こんな闇を抱えた私を心から愛してくれた。どんなに必至に自分を偽ってもホンモノの愛は貰えなかったのに、醜い自分をさらけ出したらかけがえのない愛が貰えたわよ。確かに西村ちゃんには、他の誰にも見せなかった顔を見せてるとは思うけどそんなの圭の全てじゃないでしょ?もっと貪欲で真っ黒な感情があるでしょう。、、そういうの見せていった方がいいわよ。ちゃんと西村ちゃんに。」