隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
信じられないといった表情をした莉子ちゃんと目があって、笑顔で頷いた。
「うん。もう大丈夫かなって。」
「、、大丈夫な訳ないでしょ?どんだけ津川さんに守られてるか晶帆は全然分かってない。」
「分かってるよ。嫌がらせとかもあんまりないのは圭くんが何か言ってくれたんだよね。でももう嫌がらせされるような事もないだろうし、前みたいな事にはならないから。」
「もしかして晶帆、、津川さんと付き合う前より人気あるって気付いてないの?」
「ふふっ、、莉子ちゃんってば面白いこと言うね?そんな事あるわけないでしょ。」
「晶帆っ、、!!別れようと思った本当の理由ってなっ!」
莉子ちゃんが勢い良く立ち上がって声を荒げた瞬間、ポケットの携帯が鳴った。
画面を見ると真美ちゃんで、慌てて通話ボタンを押した。