隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
どうせバレているなら嘘をついても仕方ないと覚悟を決めて目を閉じた。
そして小さく呟いた。
「、、好きですよ。」
すると盛大な溜息が聴こえて、目を開けるとテーブルに塞ぎ込んでいる光さんの姿が目に入った。
光さんはそのままの体勢で語り出した。
「あぁ〜、、なんかショックだなぁ。失恋って結構キツイもんだね。てか圭って馬鹿だね。知ってたけど、今日改めて馬鹿だって思い知ったわ。いや、、まともな恋愛した事ないからわかんないものか、、?なにがどうなったらあんな勘違いを起こせるんだろ。あいつ意外と鈍感?、、、ん?いやちょっと待てよ。」
今度は勢いよく体勢を戻して、戸惑った表情で見つめられた。
「晶帆ちゃんは何でそれを圭に伝えなかったの?」