隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜


「伝えたら、、終わりですから。私、光さんが思っているような子じゃないんです。側に居たくて圭くんの優しさに漬け込んで、縛り付けるようなズルイ子です。、、、圭くんに本気の相手ができるまでって思ってたんです。ほんの少しでもいいから彼を独り占めしたかった。こんなに長い間、、縛り付けるつもりはなかったんですっ、、!それだけは信じて下さい!!」



必死になればなるほど、余計に言い訳に聞こえてしまってどんどん落ちこんでしまう。

すると光さんの呆れた声が聞こえた。




「、、、あぁ、、分かった。〝2人とも〟なパターンね。通りでグダグダになる訳だ。ちなみにいつから好きになったの?」

「明確にいつっていうのはないんです、、。初めて声を掛けて助けてくれた時は優しい人だなって。それからこんな変な提案してきた圭くんを最初は疑ってました。でも、、彼と恋人になると嫌がらせが急に止んで、びっくりするくらい仕事もしやすくなって、、、正直、仕事辞めようって思ってた時だったので圭くんのお陰で職を失わずに済みました。それから凄く多忙なのに毎日受付に様子を見にきてくれて、気にかけてくれて何かあると直ぐに助けに入ってくれました。」


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