隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜

「探してるって何を？」

「私の、、馬鹿みたいな計画に付き合ってくれる方をです。」

「良かったらその計画、聞かせてよ。ずっと1人で抱え込んできたんだろ。話したらすっきりするかもしれないでしょ。ね？」




光さんに気を使わせてしまったようで、少し身を乗り出してその計画を話すように促された。

でも話してもいいものかと迷ってしまう。

躊躇していると私の気持ちを読んだかのように優しく笑った。










「圭には絶対言わないよ。、、約束する。」


知り合って間もない筈なのに、何故か光さんは信用できる人だと思えてあの計画を打ち明けることにした。





「、、、圭くん、もうすぐ部長に昇進するみたいなんです。だからそれまでに〝偽りの恋人〟関係を解消しようと思ってるんです。いつまでもお荷物になるのも申し訳ないですし、圭くんは優しすぎる所があるので私に気を遣ってこの関係を終わりにできないんだと思います。」

「、、まぁ、その関係が続いてる理由は違うと思うけど終わらせたい理由がそれだと多分、圭は納得しないと思うよ？」