隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜


「羨ましい、、ですか、、?こんな一方的な想いなんて圭くんが一番嫌がることなのに?」

「だって、いままでの女の子達みたいにアイツの外見目当てじゃないでしょ?モテすぎるのもなかなか厄介みたいで、圭の事本気で想ってくれる子いなかったんだよね。いつもアイツが悪いって方向になって、必要以上に責め立てられて最低なオトコってレッテル貼られて、、毎回そんなんだから恋愛もウンザリしてきたみたいだ。でも晶帆ちゃんは違うでしょ?あいつの為に必死になってる。、、、ロビーでもアイツを守ろうとしてたしね。あそこで事を荒だてたら圭の印象だって悪くなってただろうし。だから俺なんかに必死に頭下げたんだろ?普通、恋敵かもしれない奴にあんな事できないでしょ。だから君のこと、凄い子だって思った。」



光さんの真剣な眼差しから逃げるように目をそらした。





「、、そんなの買いかぶり過ぎですよ。そ、そんな事より早く相手を見つけなくちゃいけません。2週間なんてあっという間ですから。」



最後に運ばれてきたケーキを見つめながら呟くと信じられない言葉を口にした。






「あぁ、、それならその相手役さ、俺にさせてくれない?だって俺、前から晶帆ちゃんの事いいなって思ってたから。ね、、、駄目?」



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