隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
「冗談はやめて下さいっ、、、!!」
この状況で笑えない冗談を言う光さんに、とてつもない怒りがこみ上げてきて声を荒げて素早く立ち上がった。
すると光さんも立ち上がり、唸るような低い声を出した。
「、、冗談?それは心外だね。」
細められた目が怖くなって、この場から逃げ出そうと頭を下げた。
「き、今日はご馳走さまでした。明日も早いのでこれで失礼しますっ、、!」
急いでドアに手をかけると、後ろから声を掛けられた。
「晶帆ちゃん、俺の本気をみせてあげるよ。だから約束してくれないかな。俺の本気が伝わったら相手にしてくれるって。圭には悪いけど君みたいな子と、もう二度と出会えないかもしれないからさ?圭に遠慮なんてしてられないんだよね。」