隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜


ハッキリと胸を張って言える関係じゃないから、、、余計に圭くんに迷惑を掛けている。


それは十分自覚している。

でもだからと言って嘘をつきたくなかった。







「本当に、、っご迷惑を、、。」



情けなくて涙がじわりと浮かんでしまうと、それを見た松本さんが慌ててふためき始めた。


「いやっ、、!ちょっ!待って!!!俺が言い過ぎたっ、、!だから泣くなよ、、、。」


「あーーー、松本さんが先輩泣かせてる〜。津川さんが出張で良かったですね〜?これバレてたら松本さん異動だったかもですもんね〜?」





いつのまにか受付に戻ってきた真美ちゃんに優しく抱きしめられた。


「大丈夫ですか?先輩、最近すぐ泣きそうな顔してますよね。情緒不安定ってやつですか?早く津川さん、、帰ってくるといいですね。」




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