隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜


食事を終え、受付に戻って昼からの業務も滞りなく終えようとした夕方の時刻だった。






「やだっ、、!入り口にいらっしゃる方どなたですかね?!凄いイケメンじゃないですか?!?!新規のお客様とかですかね?!私、お近づきになりたい!!!」

「お見かけしたことない方だね。ってこら、真美ちゃんまだ業務時間内だよ。」




と一言釘をさすものの、仕事も忘れてはしゃぐ真美ちゃんの気持ちも分かるくらいオーラのある方が入り口を通りこちらに近づいて来た。

2人ですぐさま仕事モードに切り替え、笑顔でお客様をお出迎えする。





「「いらっしゃいませ。ジャパンライフ生命へようこそいらっしゃいました。」」


「大変失礼ですが、お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」





食い気味に男性の名前を聞き出そうとする真美ちゃんに呆れながらも、男性の顔をじっと眺める。



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