隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
髪を乾かし終えると、光さんは直ぐに部屋着から着替え車でアパートまで送ってくれた。
アパートに着く頃にはうっすら朝日が昇っていてあと数時間後には出勤時間を迎えると思うと気持ちが沈んでしまう。
そんな表情を読み取ったのか、光さんが優しく頭を撫でた。
「今日も迎えに行ってもいい?ほら、部屋のデザイン画を見せるって約束も果たせてないし晶帆の事だから1人になると不摂生しそうだからさ。もし良かったら夕飯作ってよ。一人暮らしも長いから誰かに作ってもらうのってなかなか無いし。あ!勿論、帰りはここまで送るから心配しないで?」
確かに昨日今日はデザイン画をゆっくり堪能することなく眠ってしまって、本当は残念に思っていた。
「、、いいんですか?また今日もお邪魔しても、、。」
「うん。ここ最近は仕事も忙しくない時期だし、晶帆と居ると色々と刺激があってデザインも浮かぶんだ。俺としても助かる。」