隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜


「だーかーらー!結論っ!晶帆は津川さんのことが好きで好きで仕方ないって事でしょーーーっ!?なら別れるとかオカシイっ!!実際ぃー?その光さん?って人の事、好きになれないんでしょ〜〜〜?!なんだかんだ言って津川さんしか駄目な癖に〜〜!!」


「好きだから、、、もう辛いの、、。圭くんに幸せになって欲しいから、、、だからっ、、これで良いんだもんっ、、!」


「ぜっっっん然良くないっ!!!!!仕事辞めるとか私がぜっっっ対許さないっっ!!!!」


「もう遅いのっ、、!今から止められないんだよっ!!!!計画はもう終盤なの!!!後は圭くんが出張から帰ってきたら、、、もう、、、終わりだから、、、、。」


「てかてかっ!!!津川さんの気持ちは無視な訳っ!?津川さんの幸せって何か知ってる訳?!?!ホンモノの恋人じゃなかったのにそれが晶帆にわかるのっ!?!?」








それを言われれば、黙りこんでしまう。

莉子ちゃんの言う通り、只のエゴだ。



実際、圭くんから聞いた訳じゃないけど私が重荷なのは明らかだ。

それに私の為でもあるから。



別れた後、圭くんが誰かと歩いている姿を見るのは私が耐えられない。



< 272 / 330 >

この作品をシェア

pagetop