隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜


「っ、、ごめん。言いすぎた。、、私ね、晶帆には幸せになって欲しいの。それだけは、、分かって、、、?」

「うん、、。分かってるよ。莉子ちゃん大好き。」





笑顔でそう声をかけるが、身体がフワフワして視界が歪む。

明日が休みで本当に良かった。


眠気に勝てず、テーブルに上半身を預けてしまう。






「晶帆っ、、!寝ちゃ駄目!!そこのホテル取るからもう少し耐えて!!!」


莉子ちゃんの声は聞こえてるのに、身体が起き上がらない。





「晶帆ちゃん、ノックアウトしちゃったみたいだね。困ったなー。俺もまだ仕事あるしな。送って行ってあげたいのは山々なんだけど。閉店までまっててくれるなら送っていけるけど、、どうする?」

「お気持ちはありがたいんですけど、、最近はゆっくり身体も休めてないと思うので一刻も早く横にしてあげたいんです。だからどうにかしてホテルまで行きます。お気遣いありがとうございます。」




店長と莉子ちゃんのそんな会話が遠くで聴こえて、起きなくちゃと思っているのき身体が言う事を聞かない。



「うーん、、。でも莉子ちゃんも相当飲んでるでしょ、、?あっ!圭くんは?今日は呼べないの?」


店長さんの何気ない一言に、そう言えばそんな事があったなぁって思い出した。






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