隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
「取り敢えず、朝食できてるから食べよ?話はそれからね。」
「分かった、ありがと。先に朝食頂くね。」
それから2人で朝食を食べ終わって、二杯目のコーヒーを入れて向かい合わせに座る。
そしてバックから封筒を取り出し莉子ちゃんの前に差し出す。
莉子ちゃんがそれを見つめて、息を飲んだのが分かった。
「、、もう晶帆の意思は変わらないんだよね。」
「うん、、。結構前から書いてはいたんだけど、ようやく今日提出する決心がついたよ。」
「晶帆は頑固だから、一度決めた事はもう曲げないって分かってるから止めないよ。でも、、、正直なところを言うと辞めて欲しくないよ。でも私に一番に話してくれたんだよね?だから反対しないよ。ちゃんと受け止めるから。」
そう言って勢いよく抱きつかれた。
鼻をすする音がして、莉子ちゃんが泣いているんだと分かるとこちらまで涙が出てくる。
「私はずっと晶帆の味方だよっ、、。」
「うん、、うん、、っ、、うんっ、、!!」
またもや朝から2人で大泣きして、目を泣き腫らして、2人で笑い会って出勤した。
年甲斐もなく2人で手を繋いで。