隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
「相手が相手だからだろっ、、、!よりによってあんなタラシが西村ちゃんの相手だなんて許せないだろうが!俺だったら西村ちゃん一筋だし、泣かせるような事もない!」
そう言ってオフィスのロビーにある受付のカウンターを強めに叩く男性。
その音に思わず肩が上がる。
「いくらイケメンでもあんな男、西村ちゃんに相応しくない!!西村ちゃん、目を覚まして早くあんな奴とは別れてくれっ!そして俺と付き合って欲しい!!!」
人もいるロビーで熱烈な告白。
同じ職場で働く見としては穏便にやり過ごしたい。
困惑して俯いていると、頭上から低い唸るような声がした。
「、、、こんなオフィスのロビーで堂々と彼氏持ちの子を口説くなんて、よっぽどお前の方が相応しくないだろ。それに今は業務中じゃないのか?」