隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜


「昨日は大変ご迷惑をお掛けしてしまって、、、本当にすみませんでしたっ、、!」

「そんな謝らないでよ。俺が勝手に迎えにいったんだからさ。ほら、早く乗りな?今日は鍋がいいなぁ〜。」





優しく微笑みながら優しく助手席に誘導してくれる光さんには、本当に救わている。



「はい、、、今日はお鍋作ります。光さんは何鍋が好きですか?材料買って帰りたいです。」

「晶帆が作ってくれるなら何でも。」

「じゃあ、スーパーで考えます。」

「あ、それいいね。なんか奥さんっぽい!」






光さんの何気ないその言葉にドキッとした。

車でスーパーに向かっている途中だが、このタイミングを逃してしまってはいけないと運転中の光さんの腕を掴んだ。









「ん?どうしたの?忘れ物?」

「あのっ、、、実はっ、、今日、会社に退職届を提出してきました。」

「えっ?本当、、?それ受理されたの?」

「多分、、されたと思います。」

「なら今月いっぱいで退社ってこと?」

「はい、、そうなります。なので、、その、、フリで構いませんので、、私と結婚、、してくださいませんか、、?」








真っ直ぐ光さんを見つめて思いを告げた。

光さんからも真剣な表情で見つめ返えされた。


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