隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜


申し訳なさそうにする彼を見て、慌てて声を上げた。


「ううん、私こそ急に言いだしてごめんねっ。大丈夫!1人でも選べることだしっ!気にしないで?圭くんは接待大変だけど頑張ってね。」

「、、1人だなんて反対。違う日にして俺と行くか、誰かと一緒に行って。例えば、、山下さんとかさ。」







急に怒った口調になってしまった彼。

彼が怒る要素なんて何処にも無かったから、その原因の検討もつかない。




「莉子ちゃんと?優柔不断だから時間は掛かっちゃうかもしれないけど、お店が閉まるまでにはちゃんと決められるよ?店員さんにも迷惑なけないようにするから。ね?」



するとケラケラと笑い出す莉子ちゃん。





「なんでそう捉えるかな〜〜。津川さんは晶帆が可愛いから1人で仕事終わりに出掛ける事に反対なのよ。予定もないし私がボディーガードとしてついて行きますから津川さんは安心して接待に行かれて下さい。」

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