隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜



そんな彼が私の〝恋人〟となって、もう3年も経とうとしている。





「、、、第一、彼女が困ってるでしょ?本当に彼女を想ってるなら潔く身を引きなよ。彼女は俺と違って不貞を働いたりしない。、、、そうだろ?せめてフリーになってから口説くんだな。ま、俺は彼女を手離したりしないけど。」





腕組みしながら、男性をひと睨み。


「っ、、津川、、さんっ、、!」

「おい、行こうぜっ!?」








2人組の男性は、威圧的な彼に怯えながら受付を足早に去って行った。


そんな2人組の背中をぼーっと見送っていると、隣に立っている3つ下の、山口 真美(やまぐち まみ)ちゃんがうっとりとした声を出す。





「さすが津川さんっ!!!素敵ですぅ〜〜!!いいなぁ先輩、こんなハイスペックな彼氏がいて〜!!羨ましいです〜〜。私も先輩みたいに可愛かったら良かったのになぁ。」


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