隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
「何言ってるの!全然疲れてないから。それよりほら、飲み物追加しよ?あ、新しいの出てる〜〜!これにしようかな〜。」
さっきのは気のせいだったのかと思うほど、いつも通りの莉子ちゃん。
アルコールのメニュー表を広げて、楽しそうに選んでいた。
それから久しぶりに大量にアルコールを摂取した。
少し酔いが回って来て、会話も弾む。
「ねぇ〜?そういえばなんで水着買ったの?津川さんと何処が行くの?てか2人でそういうとこ行った事あるのー?」
「ううん。ないよー。だから勇気出して誘ってみようと思って、、圭くんを誘う前に買っちゃった。圭くん、、、一緒にいってくれるかなぁ〜?」
すると苦笑いしながら、莉子ちゃんが言葉を濁した。
「あー、、どうかなぁー。津川さん何気に嫌がりそうな気がする。」