隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
「晶帆の水着姿めちゃくちゃ似合ってたし、、他の男に見せたくない、、的な。」
その後に莉子ちゃんが小さく呟いた言葉は聞き取れなかった。
「、、やっぱり?莉子ちゃんもそう思う?私もそんな気はするんだけど折角だから思い出に、、ね。」
「ん、思い出?なんで〜?」
久しぶりの楽しい雰囲気に気が抜けてるのか、週末で疲れた身体にアルコールが効いたのか、ついうっかり呟いてしまっていた。
慌ててグラスに口をつける。
「ううん!何でもない!!それよりも、、もっと飲もう?」
「う、うん?」
不思議そうな顔をしている莉子ちゃんに、バレないようにアルコールを胃に流し込んでいく。
気づけば座っているのに、フワフワと身体が浮いている感覚になっていったのだった。