隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜


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「晶帆〜?もしかして寝ちゃった?おーい。」




テーブルに身体を預けて目をつぶっている晶帆の体を揺すりながら声をかける。

安心しきったような可愛い寝顔を見て、つい笑みが溢れた。





「あれ?晶帆ちゃん寝ちゃった感じ?」



閉店前で客も疎らになってきた店内。

後ろには密かに想いを寄せる店長の姿。





「そうみたいです。本当、アラサーとは思えないない可愛さですよね。、、羨ましい。」


ボソッと漏れた本音も店長は見逃さない。




「何言ってるの?莉子ちゃんにもそれ、そっくりそのまま返すよ。〝常連の美女2人組〟って有名なんだからね〜〜?すぐ変なのに絡まれるからこっちは大変なんだよ。ま、2人目当てのお客さんも多いから嬉しい限りなんだけどねっ。」



そう言って困った顔をする店長に、心を持っていかれて胸がきゅっとした。



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