隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
昔から自分の容姿がいいのは自覚していた。
お陰で中学の頃から、女子あるあるの理不尽なイジメにもあった。
どうして女という生き物は、妬まずにはいられないのだろうか。
高校もそんな理不尽なイジメは続き、友達なんていなかった。
少し冷めた所も女子からの反感を買ってしまったようだ。
異性からは〝クールビューティー〟
同性からは〝スカした嫌味な女〟
もうウンザリだった。
卒業と同時に長かった黒髪をバッサリと切った。
大手生命保険会社に内定が決まって、そこで同じ部署に同期として配属になった高卒の晶帆に出会った。