隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
可愛く頬を染める真美ちゃんを見て、彼が優しく微笑んだ。
「山口さんもとっても可愛いよ?うちの受付は外でもちょっとした有名なんだよ。、、美人しかないってね?」
彼の甘い言葉に、完全に骨抜きにされてしまった真美ちゃん。
本当、、、人タラシで罪な人だ。
でも彼のお陰で、昔と比べると穏やかに生活できているのも事実だ。
だから、私は何も言えない。
言える立場でもないから。
「2人とも昼からの業務もナンパには気を付けてね?山口さん、、それに西村さんも。」
軽く手を上げてエレベーターへと乗り込み、部署へと戻っていく彼。
素敵な彼は、どんな姿も様になる。