隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
「すみません、、ご馳走様でした。」
背を向けられたままだったがちゃんと聞こえていたようで、こちらを見ることなく言葉が返ってきた。
「いや、、いつも俺がいない時に晶帆を守ってもらって感謝してる。でも明日が休みだったとしても流石にこれは飲みすぎ。、、今度はもっと早めに呼んで。」
礼を言われているのか、説教をされているのかわからない状況だが一応謝っておいた。
「はい、すみません。、、気をつけます。」
「俺らは帰るから、山下さんは店長にでも送ってもらって。店長は、もう上がりだよね?」
私の秘めた想いはこの男には、バレているようでスマートに店長に声をかける。
「勿論、そうするつもりだよ。俺は圭君と違って女の子には優しいから。じゃあ、莉子ちゃんも帰る準備して?送っていくよ。」