隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜


「すみません、、ご馳走様でした。」


背を向けられたままだったがちゃんと聞こえていたようで、こちらを見ることなく言葉が返ってきた。



「いや、、いつも俺がいない時に晶帆を守ってもらって感謝してる。でも明日が休みだったとしても流石にこれは飲みすぎ。、、今度はもっと早めに呼んで。」



礼を言われているのか、説教をされているのかわからない状況だが一応謝っておいた。





「はい、すみません。、、気をつけます。」

「俺らは帰るから、山下さんは店長にでも送ってもらって。店長は、もう上がりだよね?」




私の秘めた想いはこの男には、バレているようでスマートに店長に声をかける。


「勿論、そうするつもりだよ。俺は圭君と違って女の子には優しいから。じゃあ、莉子ちゃんも帰る準備して?送っていくよ。」


< 71 / 330 >

この作品をシェア

pagetop