隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
偽りのデート?
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頭が痛くて目が覚めた。
ゆっくりと目を開けると見覚えのない天井。
ここが自宅ではないということしか分からず、二日酔いの働かない頭を使って必死に昨日の出来事を思い出そうとした。
莉子ちゃんといつもの居酒屋で飲んでで、明日が休みだからとハメ外していつも以上に飲んだ。
途中から眠くなってきて、何度か莉子ちゃんに起こされたのは覚えてる。
それ以降の記憶は曖昧だ。
圭君が来てくれたような?
いや、あれは夢だったかな。
上半身を起こして部屋を見渡すが自分以外誰もいない。
よく見ると部屋に見覚えがあって、必死に考えると居酒屋の近くのビジネスホテルだ。
一度莉子ちゃんと泊まったことがあった。
今回も莉子ちゃんが部屋をとってくれたのだろうかと思い、耳をすませるとシャワーの音が聞こえた。