隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
「嫌、これはこれで、、、何ていうか、、。いや、まぁ少しは肌を隠せるか、、。」
何やらボソボソと呟いてから、また手を引かれて歩き出した。
これなら連れて歩くにはどうにかマシになったってことかな。
それにしても本当に目立つな。
さっきから視線が痛い。
ホテルのロビーなんて比じゃない。
圭くんは居心地悪くないのかな。
手を引かれて海の中にゆっくりと入る。
「てか晶帆って泳げるの?」
「ううん、全く泳げないの。だから今まで海とか行ったことなくて。圭くんは?」
「人並みにはね。ならこれ使う?」
急に頭から何か掛けられた。