隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
いつ借りてきたのか、可愛い大きな浮き輪。
そしてその浮き輪を彼が掴んで浅瀬から沖の方を目指して泳ぎだした。
沖に進むにつれ、足が地面から離れる。
「わっ、、!圭くん!?足がつかないとこ怖いよっ、、、!」
「、、、本当に晶帆は可愛いね。なら俺の腕に捕まりなよ。」
「こ、こう、、?」
「いや、もっと。」
浮き輪越しにぎゅーっと逞しい腕に両手でしがみつく。
「、、、浮き輪邪魔だな。」
圭くんはそう呟くと、何故か浮き輪を投げ捨てた。
「やっ、、!?圭くんっ?!?!」