最後の告白
あっくんは私の告白後も変わらず優しくて、暇があるときは私と弟を遊びに連れていってくれたり、勉強を教えてくれたりしていた。



私は根拠の全くないポジティブ思考で、フラレたのは私が中学生だからだ、と決めつけていた。



なので、高校生になり、16歳になったときに23歳で社会人となっていたあっくんに告白をした。



『莉緒の気持ちは嬉しいよ、ありがとう。でも、莉緒にはオレだけじゃなく周りをもっと見てほしい。これからもっといい出会いがあるよ。だから、ごめんな』



二度目の告白の返事はそんな答えだった。


決して『嫌い』だとか、『ムリ』とか言うのでなく、諭すように断られた私は、あっくんの言うとおり、周りを見ようとした。


でも、周りを見ればみるほど、あっくんが良くて、あっくん以外に好きになれる人なんかいなかった。よりあっくんへの想いが増しただけだった。


ならば、少しでもあっくんに振り向いてもらえるよう、近くになれるよう、私は自分磨きを頑張った。いつかあっくんに食べてもらえるよう、母やみっちゃんおばさんに料理も教えてもらった。
もちろん勉強もものすごく頑張った。


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