死神メルの大事件
「マサオ?マサオぉー!」
うぅ……なんかこの場面だけ見たら私がマサオさんを無理矢理連れ出してるみたいで、すごく悪い事してるような気が……
「ちっ、一々うるせぇガキだ。子供はこれだから……」
そう言いながらもマサオさんの瞳はどこか寂しげで、何度も後ろを振り向きながら飛んでいます。
「あの、少しぐらいなら時間ありますので聡坊さんと遊んで――」
「あっ!あぁぁぁぁっ!」
ほら、泣いてしまったじゃ――
「聡坊っ!」
「え?」
急に方向転換をしたマサオさんは血相を変えながら聡坊さんの所へ飛んでいきます。
あは、やっぱりマサオさんも……
「え……」