死神メルの大事件
第二章:マサオさんと聡坊さん
――なぁ、くだらねぇと思わねぇで少し俺の話を聞いてくれよ
烏ってよ、世の中で一番嫌われた存在じゃねぇか
それに何の疑問も持たなかったし、そこら辺の鳥みたいに自己中な人間にちっせぇ籠で飼われて一生を終えるよりもよっぽどマシな存在だと思ったぜ?
なぁ、聡坊――お前と出会うまではそう思ってたんだ……
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