地球滅亡後の世界で、君と出会った秘密
技術の進歩ってすごい…。
確か、今…私の世界では宇宙のこと四パーセントくらいしか分からないって言ってたような…言ってないような…。
「その数百年後、ついに人工地球と人工太陽が完成し、日本人を優先とした人類は移住をはじめました。
しかし、その星にたどり着くまでの乗り物にはやはり定員というものがあります。
それにより、その輸送機械は大量に作られたにも関わらず、どの国や誰から順に移住するか、などの議論に奮闘し、相当な時間がかかりました」
「…人の悪い癖か……」
「…そうです。そうしているうちに、月日は経ち、日本人が四割、他国の人々が計二割ほど移住した頃。ついに太陽が消滅してしまいました」
「それじゃあ、残りの人は…」
「はい。残りの人々は太陽と地球の消滅と共に亡くなりました」
可哀想…なのか?
明らかにその時代に生きていた人の自業自得のように感じるけど。