地球滅亡後の世界で、君と出会った秘密
何も言ってこないのは、私にとっては好都合。
だから、『良い子』を崩してはならないんだ。
つまりは、朝から家に帰るなんてことはできない。
そもそも、同じ家なのに一人だけ別の世界にいるような存在になる家に、帰りたくない。
学校にも、家にも、私がここに居たいと思う場所なんて…ないんだ。
私は重いスクールバッグを背負いながら、徒歩で通う通学路の道をふらふらと適当に歩いて進む。