夢の言葉は魔法の呪文【改訂版】

階段を下ると、まず目の前に飛び込んできた光景に驚いた。


「わっ……!」

酒場って、本とかで読むと”夜の店”ってイメージが強かった。
失礼だけど、ガラの悪い人とかおじさんがいっぱい居て、お酒臭いような煙たいようなイメージ。

けど、この酒場は私の想像していたものとは全く違う。

煌びやかで、騒がしいのではなく賑やかで、客層もそれなりの服装をした人や、とってもお洒落な女性までいる。


「ここは、カジノと一緒になってるんだね。
だから昼間っから賑やかなんだ」

私の後ろから階段を降りてきたバロンは、辺りを見渡しながら言った。


「これだけ人が居れば、多分何人かは夢の配達人だよ。
彼等はお金大好きだから、増やすには絶好の場所だしね」

その言葉に、私の期待は高まる。

スロット、ルーレット、ポーカー……。
くらいしか、パッと見どんなゲームか分からないけど、たくさんの人が色んなゲームに大金を賭けている。
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