夢の言葉は魔法の呪文【改訂版】

***

疑問を抱いたまま付いて行くとーー。


「みんな~!お疲れ様ですわ~!」

元気良く中庭に駆けて行ったモニカは、大きな声で人の輪に呼びかける。
そこに居たのは、休憩中の警備員達。

少しくつろいでいた彼等は、私達の登場にサッと姿勢を整えて敬礼した。


「こ、これはお嬢様方!」

「このような場所に如何致しましたか?」

「や〜ね、そんなにかしこまらないで!
今日はみんなに差し入れを持ってきたんですのよ?
いつも、ありがとう。お疲れ様!」

戸惑う警備員達に可愛い笑顔でお菓子を差し出すモニカ。
その姿からは、以前彼らを物扱いしていた彼女はいなくて……。

警備員達も驚きつつ、本当に嬉しそうに表情を緩ませた。
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