夢の言葉は魔法の呪文【改訂版】
「……ねぇ。
ヴァロンって……何歳?」
召使いとして仕えていてくれた際。私は彼をローザと同じ位ー二十代半ば〜二十代後半ーだと思っていた。
だが、幼い時。
初めて会った時、彼はもうすでに今と変わらない見た目だった。
猫バロンをもらった時を二十歳と考えて?
あれから、13年過ぎ……。
ーーえ?っ……えぇっ?!
ヴァロンの見た目と自分の計算が合わなくてタラタラと汗を流す私に、ヴァロンはサラッと答える。
「ああ?今年34、かな」
「!!っ……嘘でしょ~ッ?!」
衝撃の事実。
なんと私の彼は、15歳も年上でした。