夢の言葉は魔法の呪文【改訂版】

「娘は今年15歳。
名前はモニカと申します」

モニカ様は金色の瞳に、肩まで伸びたフワッとした金髪の可愛い女の子。


仲良くなれるかな?

年の近い友達が出来るのが嬉しかった私は、アルク様のその申し出には胸を弾ませる。


「わ、私もお友達になれたら嬉しいです!
モニカ様、これからよろしくお願いします」

食事の手を止めると、思い切ってモニカ様に笑顔で話し掛けてみた。

けれど。
期待に胸を膨らませた私をモニカ様はチラッと見ただけで、すぐに目を逸らすと黙々と食事を口に運んでいた。


……む、無視された?
今の、無視されたよね?

明らかな相手の無反応に今の私の心境は、まさにガーン!という効果音がぴったりであろう。


「こら!モニカ!
ちゃんと返事をしないか!」

モニカ様の素っ気ない態度にアルク様が慌てて叱るが、彼女は全く気にせずつーんとした態度で食事を続けている。
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