Kissしちゃう?
第五章
5
食堂出入り口に早紀の姿が見えたのは、僕が食堂に入ってから十五分ほどしてだった。
彼女はしっかり目にメイクして、僕と会うと、零れんばかりの笑顔を見せる。
時計を見ると十時二十分で、十時四十分から始まる二限目にある日本文学特講まで、あと二十分弱ぐらいだった。
僕が、
「君、遅いよ」
と言うと、早紀が、
「ごめんね。起きる時間が遅かったし、歯磨きと洗面とメイク済ませたら、三十分以上掛かっちゃって」
と返し、笑顔を見せる。
「まあ、いいや。今日の授業の予習はしてる?」
「ええ。それはしっかりしてるわ」
「そう。俺も今日の井原先生の授業はしっかりノート取ろうって思ってるよ」
食堂出入り口に早紀の姿が見えたのは、僕が食堂に入ってから十五分ほどしてだった。
彼女はしっかり目にメイクして、僕と会うと、零れんばかりの笑顔を見せる。
時計を見ると十時二十分で、十時四十分から始まる二限目にある日本文学特講まで、あと二十分弱ぐらいだった。
僕が、
「君、遅いよ」
と言うと、早紀が、
「ごめんね。起きる時間が遅かったし、歯磨きと洗面とメイク済ませたら、三十分以上掛かっちゃって」
と返し、笑顔を見せる。
「まあ、いいや。今日の授業の予習はしてる?」
「ええ。それはしっかりしてるわ」
「そう。俺も今日の井原先生の授業はしっかりノート取ろうって思ってるよ」