Ｋissしちゃう？

いたらしい。
　

　僕は彼女の言葉に甘える形でそれを受け取り、同じ物を使っているというわけだ。


　そしてその夜、僕はベッドに入り、眠ろうとした。


　するとケータイにメールが一件来た。


　差出人の欄に＜今井早紀＞とある。


　すぐに開いて読み始めた。


“＜こんばんは、真二。電話だと電話代掛かっちゃうから、これから寝る前に真二にメールするね。今日はその第一回目＞……”


　早紀はどうやら会った日も会えない日も、欠かさずメールして、僕と連絡を取るつもりのようだった。


　もちろん同じ授業がある日や週末など、いわゆる会える日も含めて、だ。


　単に文面だけだが、僕と早紀はそれでずっと繋がっていられた。


　そう、途切れることなくずっと……。


　もらったメールに目を通し終わった僕が打ち返す。