Kissしちゃう?
終えた後、上から長袖のシャツを着てジーンズを穿く。


 部屋着は幾分汚れていたので、自室内にある洗濯機の中に入れて、粉タイプの洗剤を軽く入れ、洗濯した。


 僕の使っている洗濯機は乾燥機が付いていて、洗濯が終わった後、すぐに乾かせる。


 僕は洗濯機が回るカランカランという音を聞きながら、いつも通り早紀にモーニングコールした。


 今日は互いに必修の授業があるのだ。


 出席もちゃんと取るので、遅刻できない。
 

 僕は早紀を起こすため、電話を鳴らした。


 ピルルルルという音が三十秒ほど鳴った後、


「はい」


 という声が聞こえてきた。


 ――あ、俺。早紀、今日は必修の授業があるから、もう起きろよ。


「うん、分かってる」
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